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平成14年卒 岡本 大佑(済生会福岡総合病院)

2009年07月31日

放射線科に入局して

医師になって二度目の夏を迎えようとしています。夏といっても朝は涼しげな時分から通勤し、日中は冷房の効いた病院内で過ごし、日もとっぷり暮れてから帰宅するという、およそ夏らしからぬ生活です。日に焼けることもなくどんどん色白になっていくのがわかるようです。全く、光陰矢の如しとはこのことです。

 学生時代あまり熱心に勉強した方ではない私にとって、働き始めの頃、放射線科とは一体どういうところなのか、不安と好奇心でいっぱいでした。医学部5・6年時にベッドサイド、クリニカルクラークシップなる臨床実習で放射線科を垣間見る機会があり、色々実習して、画像が少し分かったような気にもなりました。しかし働き出してから、それは大間違いであることを思い知らされました。毎週月曜日の夜に行われる、研修医のための勉強会を始めとして、多くの画像を目にする度に何も知らない自分に気づかされます。そしてその度に降りかかって来る叱責・失笑、そこにはきっと愛があるよね、などと自分に言い聞かせながら頑張っています。

 研修医として諸先輩方の傍らで勤務していると、毎日その経験と知識に裏打ちされた鋭い読影に驚かされます。勉強すべきことが多すぎて、どれ程頑張ればあんな風になれるのか気が滅入る事もある程です。遥か高い山のその頂が何処にあるのかさえ分からないといった感じです。しかし逆を言えば、あまりの高さにワクワクしているのも事実です。勉強することが目の前に転がっているので、一つ一つ拾っては自分が成長しているような気になれます。

 最初は何がなんだかわからないままに、がむしゃらに働く毎日でしたが、放射線科医になってよかったと少しずつ実感も持てるようにもなりました。今後どれだけ諸先輩方に近づけるか分かりませんが、一日も早く一人前の放射線科医になり、一人でも多くの患者さんのためになれるよう、日々努力していきたいと自覚が芽生えるようにもなりました。

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