放射線科は被ばくするのではないかと心配する方が多いのは事実です。しかし、実際は放射線作業従事者として許容される被ばくの限度(5年間合計で100ミリシーベルト)よりはるか少ないレベルしか放射線をあびることはありません。放射線科医と他科の医師との健康を比較した調査では、他科医師よりむしろ長生きとのデータもあります(Does radiation exposure produce a protective effect among radiologists? Health Phys. 1987 52:637-643)。ですから、若い女性でも安心して働くことができます。もちろん、万一のことを考えて、妊娠期間中は少しでも被ばくのおそれのある血管造影や透視の検査をおこなうことは避けてもらうようにしています。