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教授挨拶

臨床・研究・教育、いずれの分野でも世界のトップを目指して、努力します


本田浩教授

 昭和54年、私が大学を卒業した当時、九州大学には頭部CT専用機が1台しかありませんでした。その後、CTはincrement、helical、multi-detectorへと進化していきました。
1980年台にはMRが導入され、CTを凌ぐ勢いで次々と新しいsequenceが開発されています。
最終診断方法として重要視されていた血管造影は、今や放射線治療とならび非侵襲的治療法の代名詞ともなっています。従来のアナログX線フイルムは姿を消し、単純写真や消化管X線検査、尿路造影検査、いずれもデジタル画像となってしまいました。多くの画像診断がモニター診断となっており、九大病院からX線フイルムが 消えてしまうのも時間の問題です。
核医学部門で、Positron Emission Tomography (PET)が最近話題となっていますが、九大には約20年前から導入され多くの成果を報告し、今回の保険診療認可の基礎になったと思います。この20数年間に放射線医学領域は驚くほどの勢いで進化してきました。この進化を身をもって経験できたことは幸せなことだと思っています。
しかしながら、今後の放射線医学の領域の進歩はこれまでの予想をはるかに越えるものとなるのでしょう。 全く新しいモダリティーが開発されるのか、従来のモダリティーがさらに進歩し、遺伝子情報まで視覚的にとらえられるようになるのか・・・非常に楽しみにしています。

 教授に就任後、放射線科研究体制のさらなる充実を目指して、従来の6部門に基礎研究グループを加えた7部門としました。病理学、分子遺伝学と臨床を結びつけた研究体制が整いつつあります。
また、助教授時代の平成12年に全国の大学に先駆けて構築した、産学連携による遠隔画像診断ネットワーク((株)ネット・メディカルセンター)は、現在、九州内の各大学と協力し、約60の医療機関での画像医療を遠隔からサポートしています。今後、益々需要が増えるものと考えています。

 九大放射線科は、我が国の国立大学の中で最初にできた放射線科であり、最も大きな教室でもあります。
臨床・研究・教育、いずれの分野でも世界のトップを目指して、教室員とともに努力したいと思っています。