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腹部グループ

 上腹部・骨盤領域のCT、MRI、超音波診断に留まらず、血管造影診断(アンギオCTを含む)・治療やnon-vascular IVRなど、各種モダリティーを用いた腹部疾患の総合画像診断やIVRを行っています。

臨床

各種疾患(腫瘍の鑑別、進展度の評価など)の画像的診断が中心になりますが、治療方針を含めた情報を的確に臨床側にフィードバックすることに努めています。緊急症例に関してはon timeで読影を行い、主治医とディスカッションをしながら、診断を進めています。腹部領域のIVRとしては、原発性肝癌に対する動注化学塞栓療法などのカテーテル的治療の他、種々の腫瘍に対するCTガイド下経皮的ラジオ波焼灼術なども新たな技術・器材を導入しながら取り組んでいます。外傷性、術後、腫瘍からの出血などの症例に対しても、緊急血管造影を中心として積極的に対応しています。また、各診療科と密接にカンファレンスを行い、特に病理診断と対比することで、詳細な検討を行っています。

研究

肝細胞癌の発癌・多血化の分子学的機構の研究、肝特異性造影剤(SPIOやGd-EOB-DTPA)を用いた肝腫瘍あるいは肝機能の評価、新たなMR技術の基礎的研究ならびに臨床応用(3T MultiTransmit技術、MSDE-balanced MRCP、高分解能拡散強調画像、MR spectroscopy)、多列MDCTを用いたperfusion解析や画像再構成技術の臨床応用、逐次近似計算法(iDOSE)を用いたCT被曝低減の試みなどに関する研究を行っています。

【胆管curved MPR】

胆管癌の症例。
上部胆管に結節状隆起性病変を認める。手術の結果、漿膜下浸潤あり、肝浸潤なし。
画像の作成は、thin sliceの横断像を元に、総胆管から総肝管をプロット。これを軸に長軸像を作成・回転させて表示している。
Curved MPR(長軸像)を回転させて、全周の評価を行うことで、周囲との位置関係・進展範囲がより明瞭となる。